2021年7月から給料関係で変更があります。
2021年7月からの最低賃金の変更
7月1日から最低賃金が2.5%も上がります。前回は1.75%増でした。最低賃金は
時給20.33ドルとなりフルタイム週払いだと772.60ドル
となります。しかし、この最低賃金は業界ごとに規定があり変わってきます。
Fair Work Ombudsman Annual Wage Review 2021
最低賃金の変更はいつから?
上がるタイミングは業界により3段階となっております。日本人の多くが関わる飲食店、ホスピタリティー、観光、ビューティー、クリーニング業界は11月からとなります。
9月から11月からの業界を除くほとんどは7月から
9月から
小売り、リテイル
11月から
ホスピタリティー、飲食店、ヘアサロン、マッサージ、観光、クリーニング、フィットネス、航空業界
最初に該当する給料ですが、これは給料の期間が丸々7月以降、9月以降、11月以降に入る給料分から適用となります。
例えば、
給料の期間が2021年10月27日から11月2日までは従来の旧最低賃金、給料の期間が11月3日から11月9日は新最低賃金となります。
最低賃金を調べるにはFair Work Ombudsman Pay Calculatorを。
この最低賃金ですが、あくまで一番下のレベルでのものです。業界により複数のレベルがありそれぞれのレベルで最低賃金が規定されています。例えば飲食店なら全員Introductoryとかレベル1などはなかなかありえず、職務内容によりこの人はレベルXXといった具合でレベルにより最低賃金が決められています。
さて、この最低賃金ですが、なんと2010年の時給15ドルから35%増し。すごい増加率です。
ただ、物価も上がっており絶対的賃金と相対的賃金は考える必要はあります。日本人の方からするとデフレ下の日本で買い物をする、帰省する場合は為替レートにもよりますが日本の物価が変わっていないと相対的に得になります。
この最低賃金の増加による給料増は自分の実力や働いているビジネスの売上増によるものではなく、ただ単に国の決まりの変更で給料が上がっているだけです。
スーパーアニュエーション(Superannuation Guarantee)が10%へ増加
雇用主が給料にプラスして払うSuperannuation Guarantee(強制スーパーアニュエーション)が
9.5%から10%
に増加します。
今後2026年までに段階的に12%まで上がります。
今まで週の給料が300ドルだった方のスーパーアニュエーションは28.5ドルから30ドルに上がります。これはカンパニー(会社)でビジネスを行っているビジネスオーナー様の自分への給料も対象となります。
この10%の計算は会計ソフトが自動的に計算してくれます。
まあ、お金だけ考えると9時から17時まで働いて有給がフルタイムで年4週間もあるオーストラリアではいかに雇われている方が楽かと思うかもしれません。しかし、そのような環境下自分で事業を起こす日本人の方を応援したいと思います。ただ、やるからにはキャッシュ15ドルなどインチキしてまでやるべきではないというのも事実です。
経費計上目的のスーパーアニュエーションの追加拠出の限度額の増加
給料から引いて拠出、追加で自分で払って拠出する場合の経費計上となり税金を減らす追加のスーパーアニュエーションの拠出。この限度額が
25,000ドルから27,500ドル
となります。この限度額には給料の10%の強制スーパーアニュエーション、Superannuation Guaranteeも含みます。