最初に覚えておくべきことは以下の2つ
- Uber Eats(ウーバーイーツ)で働く場合はABN(オーストラリアビジネス番号)が必要
- Uber Eatsで1ドルでも稼いだ瞬間タックスリターン申告の義務が出ます
ABNについてはABNとタックスリターン – 個人事業主 フリーランス Uberの税金もご覧ください。
さて、最近日本人でも働く方、利用する方が増えてきたUber Eats。飲食店の食事をスマートフォンアプリで配達依頼できる便利なサービスです。Uber Eatsをビジネスに組み込んでいるレストランやテイクアウェイ店も増えてきました。
さて、このUber Eatsで働く場合、税金、タックスリターンのためにどのようなことをする必要があり、そのために何をすればよいのか。
Uber Eatsで働く場合、個人事業主(Sole Trader)扱いとなります。つまり、雇われているわけではないので、自分で収入(いくら稼いだか)、経費(何か必要な費用があったか)の記録、管理が必要です。
Uber Eatsで働くにあたり必要なこと
ABNの登録
Uber Eatsは上記にある通り、自営業扱いとなります。よってオーストラリアの個人事業主に取得が義務付けられているABNが必要となります。
ABNはUber Eatsを始める時から必要であり、ABNを持たずに始めてしまった場合はABNを遡って申請する必要があります。
毎年のタックスリターン申告
ABNでの収入が1ドルでもある場合は、稼いだ額に関わらず、ビザの種類に関わらずタックスリターン申告義務があります。ABNの場合は非課税枠(ワーホリを除く方にある18,200ドルまでの税金がかからない範囲)に関わらず申告義務があります。申告対象となる期間はオーストラリアの会計年度である7月から6月で、ABNの収入は別個に申告するわけではなく、雇われ収入や銀行利息などの他の収入と一緒に同じ会計年度のタックスリターンで一緒に申告します。そして、ABN収入であるUber Eatsの収入は別個に税率があるわけではなく、他の収入と合算してオーストラリアの税率からはじき出されます。
このためにどうすればよいか
Uber Eatsは上記のように自営業者であり、Uber Eatsの収入はABN収入です。つまり、いくら稼いで、いくら費用がかかったか、を自分で記録しておく必要があります。その記録をタックスリターンで使います。
収入
Uberアカウントにログインの上「税の概要」という箇所から該当年度のTax Summaryを出す。これだけです。該当年度というのは、2020年なら2019/2020です。
Tax Summaryの例は以下です。
関連費用(経費)
関連費用というのはその収入を得るのに使った費用です。収入の申告は義務ですが、この経費は義務ではありません。ない場合はないで全く問題ありません。ただ、経費は自分の払う税金を減らします。
- 収入が1000ドルで経費なし。税金のかかる収入 1000ドル
- 収入が1000ドルで経費が100ドル。税金のかかる収入 1000ドル – 100ドル = 900ドル
を比べてみて、何となくどちらの場合の方が、税金が少なそうか想像できるでしょう。
Uber Eatsの場合
- 自転車、バイクの購入
- 自転車の修理
- ヘルメット
- 自転車のライト
- 携帯電話費用
- 携帯本体代
- 文房具
- バス、トラム、電車などの公共交通費用
- 車やバイクを使う場合は車本体、ガソリン、レジ、修理、保険代
- Toll(有料道路代)
です。
これらを会計年度(7月から6月)ごとに
- いつ(年月日)
- いくら(金額)
- 何を(上記の何を買ったか)
- 車や自転車のUber目的の利用距離とトータルの距離の記録からのUber Eatsのための%(私用目的など仕事以外の用途にも使う場合はUber Eatsのために使うのはどれくらいだろうという%)
とともにエクセルやノートに記録します。
そして重要なのが、
必ず領収書を保管しておきましょう。領収書なしでの経費計上はできません。
タックスリターン申告
上記のTax Summaryと経費の記録があれば、あとはEzy Taxがタックスリターンを作成します。
ちなみに、Uber Eatsの方は自営業者のため、きちんと申告すればSmall Business Tax Offsetという税控除(税金を安くしてくれる)がもらえます。
ABN収入の欄に上記のファイルを添付してください。お申込み、ご相談はEzy Tax Solutions Japanまで。