オーストラリアですでにビジネスを始めている方、始めようとしている方、いつかは何か自分でしたいなと思っている方も多くいらっしゃると思います。
まずは何かビジネスアイデアはあるが、何から手を付けてよいのか分からないという場合の初めの一歩です。ビジネスを始めるにあたり、突発的な、無計画の見切り発車にはリスクがあります。残念ながら無計画で始める方が多く、大して稼げない、楽しめないまま終わってしまうビジネスが多いのも現状です。アイデアはよくともお金に変えるのが難しい、ビジネスモデルが弱すぎるなど、聞いているとマズイなと感じることが多いのが実情です。
そこで、ビジネスプランを書いてみることをお勧めいたします。むしろぜひ書いてもらいたい。
ビジネスプランの多くは銀行に融資を受ける場合や、投資家に出資してもらう場合に自分のアイデアを売り込むために使います。マネーの虎というテレビ番組が記憶にある方もいるのではないでしょうか。当たり前ですが、人がお金を出す際は貸す、出資するビジネスの計画が見えてこないとお金を出す方も出しづらくなります。ビジネスしたいんです、ハイどうぞ、とお金を出してくれるなんて、そんな甘いことはありません。
しかし、このビジネスプランの大きな目的は自分でアウトプットすることで、漠然としている自分の頭を整理、掘り下げていくことが可能になることです。ビジネスに限らず何でも、計画、プランというものが必要です。つまり、これからビジネスを行うにあたっての羅針盤となるとなるものです。そもそも計画が漠然としていて、具体性、採算性も考えずにビジネスを始める方が、リスクが高くなるのは容易に想像がつくでしょう。私もMBAの授業でビジネスプランを数個書きましたが、実際アウトプットしようとしてみると計画に具体性がないことに気付かされます。
ビジネスプランですが、
- Business Overviewビジネスの骨組み、概略
- Marketing Plan どのようにマーケティング、お客様を獲得していくか
- Operations Plan ビジネス遂行のシステム
- Financial Plan 採算、予算の計画
- Risk 考えられるリスク
が主な項目となります。これを掘り下げると、
- ビジネスの目的、ビジネスモデル、テーマ、ミッション、商品、サービス、業界
- どのようにお客様を獲得していくか、値段設定、広告
- ビジネスを遂行する上での課題、障壁
- 人材発掘、調達
- 人はどれくらい雇うか
- ライバル、関連する法律、ライセンスの考慮
- 予想売上、かかる費用、収益があるか、お金の調達先
- 法律の変更、参入障壁など考えられる危険な要因
を計画することになります。
つまり、簡単に言うと、なぜ、どこで、何を、いくらで、どれくらい、いつまでに売り、そのためにどれくらいの人が必要で、結果どれくらい儲かるのか、を考えることです。金融機関、投資家に出すわけではないのなら、綺麗な体裁にする必要もありません。あくまで目的は自分の計画の整理、具体化です。
ただ、注意しなくてはならないのは、ビジネスプランは目的ではなくビジネスを行うための道具、手段です。また、口では言っても行動に移せない方も多くいます。最初に行動力、デターミネーションがあって始まります。