オーストラリアの事業体は4つ
ビジネスを始める、賃貸不動産購入、投資をするのにどの形態で始めるか、を考慮することが大切です。オーストラリアには大きく4つの代表的な事業体があります。
- 個人(ビジネスなら個人事業主)
- パートナーシップ
- 会社(カンパニー、法人)
- トラスト
このように事業体には基本的に上記の4つがありますが、何が良いというわけではなくそれぞれに利点、欠点があります。そして、これは個々のケースによって変わってくるため、この人のこの状況ならこれがよい、といった人ごとに加え、その人の状況によっても変わってきます。
この事業体が大切なのは、”誰が”ビジネスをするのか、”誰が”不動産を持つのか、”誰が”投資するのか、に関わってくるからです。自分なんだけど・・・と思うかもしれませんが、自分ではありません。自分はあくまでその事業体を操縦するだけに過ぎません。
それぞれの事業体には利点、欠点がある
利点、欠点での考慮は大きく以下から成ります。
- 税金上の損得
- 責任問題
- 費用
- 手軽さ
- 資金調達手段
- オーナーシップ(所有権)
- ライフスタイル
- お金がどれくらい必要か
- 家族構成
- 長期ビジョン
多くの税理士、会計士は行っても(やるだけまだマシ)1,2の検討くらいしかしないのですがそれ以下も実は重要です。特に日本人はオーストラリアにあとどれくらい住むか、老後はどうするかなど、オーストラリア人より長期での戦略も必要となります。
また、稀に勘違いされている方がいますが、規模が大きいから会社とか、規模が小さいから個人事業主、ということはありません。規模により事業体に制限はありませんし、会社でないと人を雇えないとか、個人事業主だとGSTは関係ないとか、事業体により違いはありません。
- とりあえず個人事業主でビジネス
- 最初は気楽に個人事業主、後から会社とか
- リスクを考え最初から会社でビジネス
- 夫婦それぞれ別のビジネスをまとめて1つの会社で
- 本業は雇用(雇われ)副業は会社で
- 投資もトラストや会社で行っている
- 会社でビジネス、トラストが株主
- 一部の不動産はトラストで、一部は個人で
- ご主人社長、奥様株主というご家庭の力関係=ビジネスの力関係になっている会社
- 会社の株主がパートナーシップ
- トラストで買った資産を会社に貸している
などいろいろな状況があり、メリット、組み合わせは多。
ビジネスに関しては過去のオーストラリアで起業する – ビジネスを始める5ステップもご覧ください。
最初が肝心
特に日本人は最初に何も考えずとりあえず、始めよー、という方が多いのですが、場合によって、長い目で見れば高くつきます。ちゃんとEzy Taxに相談しましょう。これも目先の請求書の金額だけが費用じゃない、ということに関連します。あとから変更するのに手間になることや、税金の問題が発生することや、後から変えても問題ないけど、結局費用が多くかかったなどというケースがあります。
結局、無駄に税金を払う羽目になった、という方もいます。
会社でビジネスを始めてればよかった、トラストで不動産を買っとけばよかった、SMSF(自己スーパーアニュエーション)で投資すればよかった、などいろいろ。
Ezy Tax はどの形態でビジネス、投資をしたらよいかなど、税金、会計に関することは全て承っております。特にビジネスの場合は初回の起業相談の一環にもなっています。