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Loss Carry Back(ロスキャリーバック)2021年、2022年、2013年度限定のカンパニースペシャルルール

本来、ビジネスの損失は未来に対して繰越し、未来の利益にぶつけます。その結果過去の損失と利益を相殺した年度の税金が減ります。過去に税金を払ったけど、今年は損失、という場合は損失が出た際に過去の利益にぶつけることはできませんでした。しかし、Loss Carry Backという損失繰戻しにより、2021、2022会計年度に限り過去に2019年、2020年、2021年の利益に遡って相殺することができます。これはカンパニー(会社、法人)のみ対象の制度です。損失が2021、2022、2013年会計年度のどれかに発生した場合に対象となります。

実は2013年に一度存在しましたが1年で廃止されました。

このLoss Carry Backのメリットは調子がよかった過去に利益が出て税金を払ったが、今回は損失、という際に「今は大変なんだから、こんなことなら過去に払った税金返してよ」という場合に有効となります。これはコロナ禍前は利益が出て納税していたが、コロナ禍になりビジネスが損失になってしまった場合などです。ただ、コロナウイルスが原因でないといけないという条件はありません。特に減価償却資産(複数年に渡って経費とするもの)を2020年7月から10月5日までは150,000ドルまで、10月6日からは全額一括計上できるためこれらの資産を購入しロスを作り、過去の納税額を取り戻すということも可能になります。

これはカンパニー(会社、法人)でビジネスを行っている場合のみのためカンパニー(会社、法人)だけ優遇してズルいという意見も出ています。もちろんこれは結果論ですが、一連のコロナ補助金もカンパニー(会社、法人)でビジネスをしている方に少なからず得なケースがありました。

Loss Carry Backのメカニズム

Loss Carry Backは2021、2022年度のタックスリターンが対象となります。

2021年会計年度(2020年7月から2021年6月)

2020年または2021年に損失が出た場合に2019年、2020年の課税収入と2020年または2021年の損失を相殺し、2021年のタックスリターンでその相殺分に対する税金が戻ってくる。

2022年会計年度(2021年7月から2022年6月)

2020年、2021年または2022年に損失が出た場合に2019年、2020年、2021年の課税収入と2020年、2021年または2022年の損失を相殺し、2022年のタックスリターンでその相殺分に対する税金が戻ってくる。

注意事項

このロスキャリーバックは複雑です。いくつかの代表的なルールが以下となります。

  • 同じビジネス、同じ機材や道具を使っている、メインオーナーは一緒といった、ある程度同状態での状況で資格があります。
  • 過去に払った税金分までしか戻ってきません。
  • 過去に遡る損失の額は自由に決められ、該当年度のロスを全額使う必要もなく、遡る年度も2019年以降選べます。

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