ビジネスを始めるのはいいのですが、税金のことを考えずに始めてしまう方が結構います。
義務である税金について何も考えない、最初に事業体を選択し間違うことで責任問題、税金上の不利を受けるということがあります。つまり、攻撃ばかりして守りをおろそかにしているのです。そして、ビジネスはお金を稼ぐために行うものですので、税金について考えないと、ビジネスを始めたはいいが、なんかタックスリターンでどうのこうのとか聞いたんだけどどうしたらいいの、とか場合によっては無駄に納税(税金を払うこと)することになります。税金が何かについては税金とは結局何なのか?をご覧ください。このタックスリターン税務申告はオーストラリアに住む人の義務であり、オーストラリアでビジネスをする人の義務です。
税金上の解説については個人事業主 フリーランス Uberの税金もご覧ください。これだけでも当然ですがその辺りの会計事務所に聞きに行くと分かりにくい挙句、軽く100ドルは飛びます。
ちなみに、ABNを登録したら、会社を登記したら、パートナーシップを設立したら、トラストを設立したら、売上ゼロでも費用ゼロでもタックスリターンの申告義務があります。税金以外でも多くのことでそうですが、
登録をする=何かしら申請、申告が必要
です。
しかし、これはあくまでやらなくてはいけないこと。今回の話はこんなことではありません。これよりも重要なことがあります。
重要なのは収益の見える化。いくらの売上があるのか、結局いくら残っているのか
自分のビジネスの売上がどれくらいなのか、儲かっているのか、大して儲かっていないのか、どんな経費が無駄にかかっているのか、どの時期売上が少ないのか、などビジネスの収益を”見える化”することです。
収益を見える化することで改善、更なる飛躍への羅針盤にするのです。
ビジネスをしているからには自分のビジネスがどれくらい売上があり、どれくらい儲かっているのかをモニターすることが大切です。いえ、しなくてはいけません。モニターもせず
- 1年経って蓋を開けたらこれだけしか利益がない。
- こんなに頑張ったのに売上はこれだけしかないの?
- 結構売上があるのに残らない。一体何にお金を使っているのか。
なんてことになるのはそもそものビジネス運営として問題です。いや、別に儲からなくていいんだけど、という方はそれはビジネスではありません。また、政府の手当があるから儲からなくても生活できるし、という方は最初からビジネスという名の活動をしているつもりで、他人が頑張って払ってくれた税金で食べていることになります。もちろん、お金が全てではありません。しかし、ビジネスと言うからには何かしらの野心をお持ちのはずで、それなりに稼いでいってもらいたい。
収益を考えるについては自分のビジネスの収益性を考えるで詳しく述べています。
また、何月が毎年売上が少ないからこの月にキャンペーンをしようなどという売上促進、攻撃への転換を測れます。
見える化に一助、会計ソフト
まず、会計ソフトのメリットとしてそもそも手間の削減があります。タックスリターンの際にどちらにしても準備しないといけない会計記帳。これをエクセルでやると独りよがりの他人が見ても訳の分からない記帳になります。他人にはATOと会計士が含まれます。そして、作った本人でも訳が分かっていないということも多々。その点会計ソフトは誰が見ても同じルールで作成されます。時間は立派な費用なので、税金を扱う私が言うのもなんですが、こんな会計記帳に無駄に時間を使うべきではありません。
そんな時間はお客様のため、更なるビジネスの成長のために使ってほしい。
さて、この収益の見える化に役に立つのが会計ソフト。記帳すると一発でProfit & Lossという収益表が出てきます。これをエクセルでやっていると作れない。
小規模のビジネスでは会計ソフトにお金を払う余裕もないかと思います。Ezy Taxでは小規模のビジネス対象のXeroの廃価版を提供しています。Xeroについてはこちら。Xeroはオーストラリアでシェアナンバー1で、日本人には一番使いやすいのですが、いかんせんちゃんと使いこなせる日本人会計士がほとんどいないので日本人の間ではあまり知られていません。別にXeroからコミッションをもらっているわけではないのでご安心を。
- GST登録なし 月10ドル
- GST登録あり 月19ドル
このプランには請求書発行、管理機能はないので請求書を発行する場合は別途自分で作成する必要があります。また、きちんとビジネス専用銀行口座を作りそこからほとんど入金、費用の支払いをしている場合はパンチ力を発揮します。
そして、Ezy Tax と組み合わせることでタックスリターン時の調整、修正後
- 自分だけの
- 自分のビジネスの歴史となる
Profit & Loss、Balance Sheetが出来上がります。
この数字が年度ごとに見れ、いつか自分のビジネスの年表になります。
さて、会計ソフトの案内になってしまいましたが、とにかく
ご自分のビジネスがどれくらい売上、どれくらい利益があるのかを見える化
しましょう。
これにより、税金はもちろんですが、自分が正しい方向に進んでいるのか、もしお金になっていなのならなぜか、を考える機会になります。